第4回クリニカルバイオバンク学会シンポジウム

2018年7月6-8日 京都大学

プログラム

7月6日(金)
14:50 〜

開会の挨拶

15:00 〜 17:20

医療開発に必要なヒト生体試料に求めるもの

医療開発において、preclinicalな段階でのヒト生体試料を用いた評価がclinicalな段階での成功確率の向上に必要と言われ続けていますが、実際にどのようなものが必要なのか、依然として不明瞭です。また、医薬品開発、医療機器開発、診断薬開発において求められるものも大きく異なります。このシンポジウムでは、これらの課題に対して、企業、アカデミアそれぞれの立場から自由かつ活発な議論をしていきます。
座長

武藤 学(京都大)

清元 秀泰(東北大学/元AMED調査役)

演者

清元 秀泰(東北大学/元AMED調査役)

演題名未定

小柳 智義(京都大)

アカデミアからの技術移転とヒト生体試料の活用

楠 淳(ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社)

創薬現場が求めるヒト生体試料について(私見)

矢野 孝彦(大正製薬株式会社)

製薬企業の視点からこれからのバイオバンク/生体試料に期待すること

本田 誠(株式会社リプロセル)

生体試料を提供する企業からの視点

田澤 裕光(株式会社KBBM : Kyoto Bridge for Breakthrough Medicine)

新たなワンストップバイオリソース活用事業への取り組み

7月7日(土)
9:30 〜 11:00

バイオバンクのネットワーク化で何が変わるのか

わが国におけるバイオバンクの情報共有のため、ネットワーク化が進められようとしていますが、バイオバンクのネットワーク化により、何が変わるのか、何を期待できるのかをこのセッションでは議論していきます。
座長

松下 一之(千葉大)

森田 瑞樹(岡山大)

演者

特別発言藤井 千蔵(AMED)

オールジャパンでの研究支援プラットフォームの構築~全国のバイオバンク連携による試料・情報利活用促進環境の整備~

西原 広史(慶応大)

診療施設併設型バイオバンクのネットワーク化による創薬支援の取り組みについて

荻島 創一(東北メディカルメガバンク)

バイオバンクのネットワーク化と横断検索

中江 裕樹(JMAC : バイオチップコンソーシアム)

再現性のためのバイオバンクネットワーク

11:00 〜 12:15

リアルワールドエビデンス医療情報をどうデータベース化するか

日々の日常診療におけるデータ(リアルワールドデータ)は宝の山とも言われていますが、わが国においてリアルワールドデータをどうデータベース化するか、どう活用するのかの議論はまだ十分とは言えません。本セッションでは、リアルワールドデータにより医療の改善や医療開発にどう役立つのかを含めて、自由な議論をしていきます。
座長

末岡 榮三朗(佐賀大)

松本 繁巳(京都大)

演者

大江 和彦(東京大)

電子カルテからの多施設Real World 臨床データ収集

黒田 知宏(京都大)

Machine Readable なデータを創るための基本戦略

加藤 康之(株式会社サイバー・ラボ)

CyberOncology を用いたリアルワールド臨床情報集積基盤の実用化

中野 直樹(株式会社富士通総研)

(仮題)リアルワールドエビデンス医療情報の登録・蓄積・利活用、そして流通に於ける関連技術の潮流

12:15 〜 12:25
休憩
12:25 〜 13:25

ランチョンセミナー

第一会場共催:シスメックス株式会社 / 株式会社理研ジェネシス

司会

秋田 弘俊(北海道大)

演者

河野 隆志(国立がん研究センター)

保険診療下で行う遺伝子パネル検査によるがんゲノム医療

第二会場共催:中外製薬株式会社

司会

豊岡 伸一(岡山大)

演者

Lakshman Ramamurthy(Foundation Medicine Inc.)

Journey of a NGS tumor profiling test: Road to FDA approval(仮題)

13:30 〜 15:20

Precision Medicineを可能にするために適応外・未承認薬の使用をどう考えるか

Precision Medicineは、個々の症例にあった予防や治療などをするいわゆる精密医療を意味しますが、ゲノム解析など最新の解析技術により、個々の特性にあった治療選択肢が増えると期待されています。一方で、エビデンスに基づく治療を行うことが推奨されている現在、遺伝子パネル検査の結果、適応外・未承認薬が候補になった場合、どのように治療を行うのかの議論は十分ではありません。この課題に関して、自由かつ建設的な議論をしていきます。
座長

金井 雅史(京都大)

西原 広史(慶応大)

演者

冒頭発言太宰 牧子(ゲノム医療当事者団体連合会)

適切なゲノム医療の実現と社会的基盤整備

池田 貞勝(東京医科歯科大)

Precision Medicine Fever Pitch: Hype or Hope?

沖田 南都子(国立がん研究センター中央病院)

ゲノム医療における医薬品開発と適応外使用

遠西 大輔(岡山大)

Personalized Onco-Genomics (POG)– experience of British Columbia, Canada

特別発言薬師寺 みちよ(参議院議員)

15:20 〜 15:45
コーヒーブレーク・ポスターラウンド
15:45 〜 17:45

国民皆保険の中で行うゲノム医療は可能か

がんゲノム医療中核病院ならびに連携病院が平成30年4月から指定されるとともに、がん遺伝子パネル検査も先進医療のもとで実施され,次年度にはわが国が誇る国民皆保険の中で、がんゲノム医療が実施されようとしています。一方で、がん遺伝子パネル検査によって実際に治療ができる患者は、オフラベル(適応外)で治療しても10〜20%程度といわれています。しかし、遺伝子パネル検査に基づく治療は、治験や先進医療で行うことが推奨されおり、その場合、実際に治療にたどりつく患者は数%程度まで下がると推測されます。翻せば、80%以上の患者は、遺伝子パネル検査の結果、有益な情報が得られない可能性があることを十分国民に示す必要があり、たとえ候補薬が見つかったとしても保険制度上、治療に結びつかないことを真剣に考える必要があります。国民に期待を抱かせるがんゲノム医療を、どのように国民に理解してもらうか、社会構造の改革も含めて大胆な議論をしていきます。
座長

武藤 学(京都大)

宮田 満(日経BP社)

演者

宮田 満(日経BP社)

演題名未定

大島 正嗣(セコム損害保険株式会社)

現行制度の中で、がんゲノム医療に対応する自由診療がん保険の一例

田澤 義明(中外製薬株式会社)

がん関連遺伝子検査の臨床実装におけるレギュラトリー課題と展望

武藤 学(京都大)

がんゲノム医療の臨床実装における課題

特別発言佐々木 昌弘(厚生労働省健康局)

18:00 〜 18:30

展示企業によるフラッシュプレゼンテーション

18:30 〜 20:00

懇親会

7月8日(日)
9:30 〜 10:45

がんゲノム医療に必要な人材育成

がんゲノム医療は、ある意味、医療のパラダイムシフトであり、がんゲノム医療に精通した人材の育成が必要です。実際には、医師のみならず、患者からの相談窓口から、看護師、薬剤師、臨床検査技師、バイオインフォマティシャンなど、様々な人材が必要ですが、教育、キャリアパス、資格、病院でのポジションなど、解決すべき課題が山積みです。本セッションでは、この課題に取り組んでいる先進的な立場から、あるべき将来像を議論していきます。
座長

豊岡 伸一(岡山大)

西尾 和人(近畿大)

演者

西尾 和人(近畿大)

エキスパートパネルの人材育成

櫻井 洋臣(慶応大)

がんゲノム医療における薬剤師の役割と人材育成への取り組み

青木 美紀子(聖路加国際大)

がんゲノム医療における看護実践能力

柳田 絵美衣(慶応大)

「がんゲノム医療を支える臨床検査技師」になるための15 の掟

10:45 〜 12:00

医療におけるバイオインフォマティクス
AIの活用をどう進めるべきか

医学・医療に関する情報のダブリングタイムは2020年には73日になると言われ、膨大な情報から有用なものを導きだし、診療や研究に生かすには、人間の能力を遙かに超える時代に突入しています。一方、人工知能の発達もめざましい進歩を遂げており、どのように医療に活用していくのか、または活用できるのかを真剣に考える必要があります。本セッションでは、医療におけるバイオインフォマティクス AIの活用をどう進めるべきかを、近未来像として議論していきます。
座長

奥野 恭史(京都大)

富田 秀太(岡山大)

演者

溝上 敏文(日本IBM株式会社)

IBM Watson Health - Cognitive Computing と医療の世界

西村 邦裕(株式会社テンクー)

がんゲノム医療に向けたインフォマティクス:解析・知識データベース・レポート

藤田 卓仙(慶応大)

医療情報のAI 活用に向けた法政策

12:00 〜

閉会の挨拶

※プログラムは予告なく変更する場合があります。予めご了承ください。