ABOUT学会について

概要

2015年3月にクリニカルバイオバンク研究会として、診療施設併設型バイオバンクの管理・運営に関与している北海道大学、岡山大学、京都大学、千葉大学および(株)キアゲンの研究者が中心となり設立され、2018年2月28日に一般社団法人クリニカルバイオバンク学会へ移行致しました。

設立主旨

ゲノム医学の飛躍的な発展により、臨床現場で最先端の遺伝子解析機器を用いた遺伝子解析を行い、診断・治療に必要なデータを抽出するクリニカルシーケンスの確立が必要となっています。そのためには、診療施設併設型バイオバンクによる「診療情報と直結した生体試料の確保」と、「生体試料の合目的な高い品質管理」が必要であり、「迅速かつ少数検体の解析を行い、診療へフィードバックする」ことが求められています。
本学会は、診療施設併設型バイオバンクに関する研究と、会員相互の情報交換を行うことにより、「高効率・高品質の検体保管」、「臨床現場に即した生体試料の管理と解析」「バイオバンク間のネットワーク形成」を実現するための情報・技術の共有を目的として設立されました。

診療施設併設型バイオバンク

生体試料

生体試料の解析技術の急速な進歩により、超微量な生体分子も検出可能な時代になりました。このため、患者さんから提供された生体試料の品質管理(採取から保管までの時間や核酸、タンパク質の抽出方法など)の標準化が益々重要になっています。そして、生体試料の精密な解析に基づく研究・治療に大きな期待が寄せられています。本学会では、核酸(DNA/RNA)やタンパク質などの分子情報を伴った生体試料の適切な管理方法について情報共有し、さらに改善・改良に取り組んでいます。

クリニカルシーケンス

本学会は、質の高い生体試料の管理を通して、網羅的ゲノム解析に基づく適格な医療(precision medicine)を目指しています。ゲノム解析から得られたデータは専門医、主治医、病理医、バイオインフォマティシャン、臨床遺伝専門医、遺伝カウンセラーなどとの合同カンファレンスにより、治験中の薬剤を含めて患者さんに最適と思われるものを科学的・客観的に探し出します。患者さんへの偶発的所見・二次的所見の返却を含む倫理面の検討も行っています。

エンブレムについて

本学会のエンブレムは、ClinicalBiobankのCとBをモチーフに「他施設との連携、つながり、共有」を表現しています。中央には「十字、掛ける、プラス、エックス、クロス」などを示す形が浮かび上がっています。十字は最も古代から存在する人類のシンボルの一つで、多くの地域で使用されており、太陽のシンボルや、キリスト教の十字架、南十字星や方位、あるいは縦線を神性・水平線を世界とした統一概念の象徴などとして使われています。また、多色を用いることで「他大学との連携」、立体感を出すことで「想像力や発展性」も表現しています。

エンブレム

事務局

住所 :札幌市東区北35条東15丁目オーシャンビル4F
(株式会社モルフォテクノロジー内)
E-mail : clinicalbiobankATab.auone-net.jp

※AT部分は@に変換してください

ORGANIZATION運営組織

代表理事 西原広史 慶應義塾大学医学部 教授/腫瘍センター ゲノム医療ユニット長
理事 豊岡伸一 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科呼吸器・乳腺内分泌外科学 教授 武藤学 京都大学大学院医学研究科腫瘍薬物治療学講座 教授 松下一之 千葉大学医学部附属病院 検査部部長・遺伝子診療部診療教授 岡野和広 アジレント・テクノロジー株式会社 松本繁巳 京都大学大学院医学研究科腫瘍薬物治療学講座 准教授 松原久裕 千葉大学大学院医学研究院先端応用外科学 教授 石倉清秀 株式会社DeNA 森田瑞樹 岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科生体情報科学分野 教授 平沢晃 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 臨床遺伝子医療学 教授 中嶋祥人 サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社 奥野恭史 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻ビッグデータ医科学分野 教授 小林博幸 塩野義製薬デジタルインテリジェンス部 荻島創一 東北大学 高等研究機構 未来型医療創成センター/東北メディカル・メガバンク機構 教授
監事 宗淳一 近畿大学医学部医学研究科外科学教室呼吸器外科部門 教授 金井雅史 京都大学医学研究科臨床腫瘍薬理学・緩和医療学 特定准教授

DOWNLOAD資料

資料
定款

クリニカルバイオバンク学会の定款です。

会則

クリニカルバイオバンク学会の会則です。

利益相反指針

クリニカルバイオバンク学会の利益相反のガイドラインです。

入会案内

クリニカルバイオバンク学会の入会案内です。

入会申込書

入会をご希望の場合は、入会案内をご一読の上、申込書をご記入いただき事務局までメールまたは郵送、FAXにてお申し込みください。

生体試料提供リクエストシート

生体試料の提供を希望される研究者・企業の方は、この書式をダウンロードして必要事項を記入し、メールかFAXにて事務局までお申し込みください。通常2週間程度で、対応可能なバイオバンクについてご連絡致します。

『バイオバンク利活⽤ハンドブック<検体の採取・処理と品質について知っておくべきこと>[第1版]』

バイオバンクの利用者よび従事者の方に参考にして頂ける資料です。AMEDゲノム創薬基盤推進研究事業「バイオバンク利活用推進のための調査研究」(通称:A-4班)で作成されました。